介護業界は慢性的な人手不足に悩まされているので、転職先が比較的容易に見つかりやすいといわれています。しかし、転職先で成功している人ばかりではありません。雇用条件や人間関係、激務などの理由で、転職後すぐに辞めてしまう人も多いのです。では、介護業界で転職を成功させるには、どのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか。

まず基本的なこととして挙げられるのが、求人情報を入念にチェックすること。求人情報を見るときは、給与条件や休日数などに注目しましょう。給与が高いと魅力的な転職先に見えますが、諸手当が多くて基本給が低い場合もあります。また、周辺の介護施設に比べて給与が高すぎる場合も注意が必要。離職率が高い施設は好条件を示して人材を集める傾向にあるからです。週休二日制か完全週休二日制の確認も重要。この2つは似ているようで大きく異なります。週休二日制は週2回の休日が1カ月に1回以上で、完全週休二日制は毎週2回の休日があることを示しています。職場見学も転職先を見極める上で大切です。パンフレットやホームページでは分からない職場の雰囲気を掴めるのは、職場見学の機会しかありません。まず、職場見学の際に確認したいのは、職員の表情や挨拶、利用者への声かけ。人間関係が悪かったり、忙しくて余裕がなかったりする職場は、職員同士がイライラしている、利用者への声かけが雑という傾向にあるようです。人手不足の介護業界では転職希望者が職場を選べる立場にあります。だからこそ、求人情報の入念なチェック、職場見学などで転職先を見極めることが大切なのです。